扁桃周囲膿瘍
扁桃炎が悪化し、扁桃周囲炎を経て起こる、膿瘍を形成する病気です。
喉の痛み、リンパ腺の腫れ、発熱などの症状が見られます。喉頭がむくむことで、呼吸がしづらくなることもあります。
原因
細菌やウイルスの感染による扁桃炎が、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍と進展していくことで起こります。
治療法
点滴による抗生剤投与、膿瘍の切開排膿などを行います。
声帯ポリープ
声帯に生じるポリープです。声帯をうまく使えなくなり、声が出しづらくなります。
嗄声(声がれ)、喉の違和感といった症状も伴います。
原因
声の出し過ぎによって声帯粘膜で出血が起こり、そこからポリープが形成されるのではないかと言われています。
そのため、喉を酷使するお仕事に就いている方によく見られます。
治療法
声の調子の確認、内視鏡検査によって診断した上で、喉を安静にしていただき、お薬を使った対症療法を行います。より高度な検査・治療が必要な場合には、喉を専門的に治療する先生をご紹介します。
声帯結節
炎症性のコブが、声帯に生じている状態です。
嗄声、喉の違和感などを伴います。また、空気が漏れるような声が出ることがあります。
喉を使わなかった日には、これらの症状が軽くなるのも声帯結節の特徴です。
原因
声帯の過剰な摩擦・刺激によって粘膜が炎症を起こして厚くなり、発症します。
喉を酷使するお仕事に就いている方によく見られます。
治療法
声の調子の確認、内視鏡検査によって診断します。初期であれば喉の安静、内服、生活指導で改善が期待できます。より高度な検査・治療が必要な場合には、喉を専門的に治療する先生をご紹介します。
咽喉頭がん
咽喉頭に生じるがんです。
嗄声、喉の違和感、飲み込みづらさ、息苦しさなどの症状を伴います。当院では、少しでもがんが疑われる場合には速やかに検査を実施し、早期治療に努めています。
原因
もっとも大きな原因と言えるのが、たばことお酒です。
喫煙・アルコールによる咽喉頭への日常的な刺激は、咽喉頭がんのリスクを高めます。
治療法
組織の一部を採取し生検を行い、診断します。
がんである場合やがんを疑う場合には、すぐに専門の医療機関をご紹介します。