鼓膜穿孔閉鎖術はどのような場合に行う手術？
専門性が高く、手術経験が豊富な医師が診察から手術まで担当
外傷性鼓膜穿孔、慢性穿孔性中耳炎、鼓膜チューブの脱落後の鼓膜穿孔残存などに対して行う手術です。
分かりやすく言い換えると、鼓膜に穴が開いている状態（穿孔）であり、耳垂れや難聴などの症状を引き起こしているケースが適応となる手術です。
鼓膜の穴は自然に塞がることもありますが、穴が塞がらない、縮小する様子がない場合には、この手術が必要になります。
手術内容
浸潤麻酔の上、人工コラーゲンを鼓膜の穴に挿入し、その再生を促す外来手術です。
浸潤麻酔とは、麻酔液を浸したガーゼによる麻酔処置です。
手術の流れ
顕微鏡で観察した上で浸潤麻酔を行い、鼓膜の穴に人工コラーゲンを挿入します。人工コラーゲンが鼓膜の再生を促します。
麻酔に5～10分、鼓膜の閉鎖も5～10分で終了します。
鼓膜穿孔閉鎖術の効果
手術後、すぐに聞こえが良くなり、効果をご実感いただけます。
当院で鼓膜穿孔閉鎖術を受けるメリット
専門性が高く、手術経験が豊富な医師が診察から手術まで担当
当院院長は、これまで多数の局所麻酔下での耳・鼻の手術を行って参りました。特に大学病院に勤務していたときには、国内でもトップレベルの症例数に対応し、技術を向上させました。
当院でのすべての診療は、院長が担当いたします。手術が必要になった場合にも、どうぞご安心ください。
耳の中の画像を見て頂き、分かりやすく丁寧な説明を
検査で撮影された画像・映像は、モニターにて患者様にもご覧いただきます。
一人一人の患者様に、分かりやすい言葉でしっかりと説明し、十分にご理解いただいてから治療（手術）へと進みます。ご不明の点がございましたら、その都度、お気軽にお尋ねください。
外来での手術のため短時間で終了
当院では、鼓膜穿孔閉鎖術を局所麻酔下での日帰り手術として行います。
短時間で日常生活に戻っていただけますので、お身体へのご負担も少なくて済みます。
鼓膜穿孔閉鎖術の料金
| 手術名 | 3割負担 |
|---|---|
| 鼓膜穿孔閉鎖術 | 4,740円 |
※上記の費用に、診察料・薬剤料・処方料などが加算されます。
術後の注意点
- 手術当日から、お風呂に入ったり、シャワーで頭を洗っていただいて構いません。
- 手術後48時間以内は、鼻がみ、血圧の上がるような運動は避けてください。その他の日常生活レベルの活動は問題なく行っていただけます。
鼓膜穿孔閉鎖術のQ&A
鼓膜穿孔閉鎖術を何回か行って鼓膜が閉じる場合もあるのでしょうか？
あります。
子どもの場合、鼓膜の穴が自然と閉じることもあるのでしょうか？
あります。
鼓膜穿孔閉鎖術が対応できないケースもありますか？
鼓膜穿孔の大きさが鼓膜の半分以上と大きい場合は基本的には鼓膜穿孔閉鎖術での閉鎖が困難と考えられているために鼓膜形成や鼓室形成の適応となるケースがあります。ただ、近年は穿孔閉鎖術においても様々な工夫がありますので、希望があれば外来での穿孔閉鎖術を試みます。ただ中には穿孔縁に真珠腫病変を有する二次性真珠腫という病態があり、そういうケースにおいては外来での細く穿孔閉鎖術は行いません。
手術のリスクや副作用などはありますか？
可能性は低いですが、外来での浸潤麻酔や処置の物理的刺激による眩暈や難聴・耳鳴があります。眩暈は通常一時的です。
