海外では、クリニックレベルの規模の医療機関で、耳・鼻の難しい手術が高い安全性を確保した上で行われています。専門性の高い医療が地域の隅々にまで行き届いている現状を目の当たりにした院長が、その再現を目指して設立したのが当院です。大学病院で経験した耳・鼻の手術件数は、国内トップレベルを誇ります。
高い技術と充実した設備があれば、実は多くの症例が局所麻酔下での日帰り手術の適応となります。当院では、患者様のお身体へのご負担を軽減しながら、速やかに日常生活に復帰できる日帰り手術を積極的に行っております。
CT、内視鏡、顕微鏡といった精密な検査には欠かせない設備を導入し、正しい診断、適切な治療へと活かしています。耳の症状の裏に隠れた全身疾患の存在を常に考え、必要となれば速やかに専門の医療機関へとご紹介します。
当院での鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術、鼓膜穿孔閉鎖術、鼓膜形成術、鼓室形成術、耳小骨再建術などの手術は、全て保険が適用されます。症状の程度にかかわらず、気になったときにはすぐに、安心してご相談いただけます。
中耳炎とは、鼓膜の内側にある“中耳”で炎症が起こっている状態全般を指します。急性、慢性、滲出性と細かく分類され、その一つ一つに、異なる原因が存在します。問診や検査で正確に見極め、適切な治療をお届けします。
このサイトを通じて、中耳炎についての正しい知識や治療法を知って、理解していただきたいと思います。
耳の強い痛み、耳垂れ、難聴が代表的な症状です。また、出血を伴うことも。特に小さなお子様の場合には、“耳を気にする(触る)”、“ずっと不機嫌”、“食欲不振”といった普段の様子からの変化に気をつけてあげてください。
耳が詰まったような感じ(耳閉感)、難聴、耳の鈍い痛みなどの症状を伴いますが、いずれも自覚が難しく、慣れてしまうと忘れてしまう程度のものです。気づいたときは、すぐに受診を。放置すると、慢性化の危険があります。
耳垂れ、難聴、耳が詰まったような感じ(耳閉感)などの症状を伴います。悪化すると、髄膜炎などの命にかかわる疾患につながることもありますので、早期の根本的治療(鼓室形成術)を視野に入れて診療します。
耳垂れ、難聴、耳が詰まった感じ(耳閉感)、鼻づまりなど症状を伴います。多くは好酸球性副鼻腔炎を合併しており、難治性ではありますが、ステロイドを使った保存療法、日帰りでの手術治療などで改善が見込めます。
こにし耳鼻咽喉科で行う手術は、すべて日帰りで行われます。局所麻酔によるご負担の少ない手術の安全性の向上を追求する院長が、診察から手術、またその後のケアまでを一貫して担当いたします。どうぞご安心ください。
急性中耳炎に対する保存療法、滲出性中耳炎に対する通気治療で十分に効果が得られない場合などに行われる手術です。麻酔液を浸したガーゼによる浸潤麻酔の後、鼓膜の安全な部位に切開を加え、滲出液を排出させます。当院では、その後鼓膜が再生しやすいように、鼓膜の穴の周りの硬くなった組織を取り除いて処置を終えます。
鼓膜切開術では改善が見込めない、急性中耳炎が繰り返される場合などに行います。浸潤麻酔の後、鼓膜の安全な部位に切開を加え、そこに小型のチューブを挿入することで、一定期間、滲出液の排出を促し続けます。チューブは自然に取れ、その後ほとんどの鼓膜は再生します。切開とチューブの挿入を合わせても5分程度で終了します。
外傷性鼓膜穿孔、慢性穿孔性中耳炎、鼓膜チューブの脱落後の鼓膜穿孔の残存など、鼓膜にできた穴が塞がるように促す手術です。浸潤麻酔の後、人工コラーゲンを鼓膜の穿孔(穴)に挿入し、再生を促します。浸潤麻酔が5~10分程度、鼓膜の閉鎖も5~10分程度で終了します。手術後、すぐにきこえの改善を実感できます。
鼓膜の穿孔によって耳垂れが続いている、鼓膜穿孔閉鎖術で効果が得られない場合などに行われる手術です。耳内から採取した皮下組織の形を整え、鼓膜に貼り付けます。その後、次第に鼓膜が再生されます。手術痕は見えにくい場所にありますので、ほとんど目立ちません。麻酔を含めて、30分~1時間程度の手術です。
慢性化膿性中耳炎、真珠腫性中耳炎への保存療法で十分な効果が得られない、鼓膜に穴が残っている、難聴が残ってしまう場合などに行われます。内視鏡を用いて、炎症・感染のもとを取り除き、耳小骨・鼓膜を再建することで、その機能を修復させます。内視鏡が使用できない場合には、耳の後ろの目立たないところから切開します。