鼻中隔弯曲症の場合どんな手術をするの?
鼻中隔弯曲症の治療は、鼻中隔矯正術が第一選択となります。
鼻中隔矯正術
手術内容
局所麻酔下で、左右の鼻の穴を仕切る「鼻中隔」から、病的に曲がった軟骨(一部は骨)を取り除く手術です。
鼻中隔弯曲症病態
鼻腔形態改善術後(鼻中隔矯正術+両側下鼻甲介切除術)
手術の流れ
局所麻酔下で、鼻の穴から粘膜を切開し、粘膜を残し、病的に曲がった軟骨(一部は骨)だけを取り除き、鼻中隔をまっすぐにします。軟骨を取り除いたところは瘢痕化し、強化されます。
麻酔に5分、手術は30分~1時間程度で終了します。
効果
翌日にご来院の上詰め物を取り除き、それからしばらくはかさぶたができた状態です。2~3週間後には、かさぶたが取れ、鼻詰まりの改善を実感していただけます。
鼻中隔矯正術でよくあるご質問
手術時間はどのくらいかかりますか?
麻酔に5分、手術に30分~1時間程度かかります。
手術中や手術後に痛みはありますか?
局所麻酔は、一番細い針を使って注射しますが、その際に少し痛みを伴います。極力痛みが出ないように、針での注射の前に麻酔薬を浸したガーゼを鼻内に浸して痛みが出にくいよう前処置を施します。針を刺す直前には必ずお声掛けをするようにしております。その後は痛みなく手術を受けていただけます。
手術後に痛みが起こることはありますが、通常鎮痛剤でコントロールは可能です。
手術のリスクや合併症など、どのようなものがありますか?
鼻中隔の軟骨を過剰に取り除いたために鼻が低くなる「鞍鼻(あんび)」が起こることがあります。
当院では、必要な軟骨のみを正確に取り除き、そのリスクの排除に努めております。
術後、気を付けることはありますか?
強い鼻かみ、鼻すすりは我慢してください。
また、血圧が高くなるような激しい運動、肉体労働は、48時間程度は控えてください。デスクワークは翌日から復帰していただけます。