アレルギー性鼻炎(花粉症)

花粉やハウスダストなどが原因となり発症するアレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは?アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストを原因とし、鼻粘膜で症状を起こすアレルギー疾患です。
鼻水、鼻詰まり、くしゃみを主な症状とします。症状が強く現れ、仕事や勉強に支障をきたす、外出を控えるようになるなど、生活の質(QOL)が大きく低下するケースも見られます。
近年は、保存的治療と手術治療の中間に位置する治療「舌下免疫療法」「レーザー治療(鼻腔粘膜焼灼術)」なども行われるようになり、患者様の症状やライフスタイルに合わせた選択が可能になっています。

通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎

通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎アレルギー性鼻炎には、ハウスダストを原因とし、一年中症状が見られる「通年性アレルギー性鼻炎」と花粉を原因としてある季節にだけ症状が見られる「季節性アレルギー性鼻炎」があります。
通年性アレルギー性鼻炎の原因となるハウスダストには、ダニ、ペットの毛、埃、カビ、繊維くずなどがあります。
季節性アレルギー性鼻炎の原因となる花粉には、スギ、ヒノキをはじめ、イネ、ブタクサ、ヨモギなどがあります。国内で花粉症の原因となっている花粉は、50種類にも及ぶと言われています。

アレルギー性鼻炎になるのはなぜ?

アレルギー性鼻炎になるのはなぜ?スギ花粉の増加に伴い、スギ花粉症の患者さんが増えたことはよく知られております。加えて私たち現代人は、幼いころから抗原(体内で抗体を作らせる物質)に日常的に曝されて成長してきました。空気、食べ物・飲み物、住居環境など、さまざまな場面において、化学物質とは切っても切れない関係を結んでいます。このことで免疫調節がうまくいかず、花粉やハウスダストに過剰なアレルギー反応を示す方(アレルギー性鼻炎になる方)が増えてしまったという意見もあります。
一方では極端に添加物を避ける、外で遊ばない、空気清浄器の常用など、あまりにも抗原に触れないために、アレルギー反応を起こすようになったという意見もあります。アレルギー発症のメカニズムに関しては未だ完全には解明されていません。

主な症状は?

主な症状は?アレルギー性鼻炎の主な症状は、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりです。症状が強く現れると、生活の質(QOL)を大幅に低下させます。
特にお子さまは、頻繁に垂れる鼻水をきちんとかまずに吸ってしまうことが多いため、中耳炎や副鼻腔炎のリスクが上昇します。

どんな検査が必要?

どんな検査が必要?アレルギー性鼻炎は、血液検査にてアレルギー物質を特定し、診断します。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療法は?

アレルギー物質の回避

アレルギー物質の回避アレルギー性鼻炎に対するもっとも基本的な対処として、「アレルギー物質の回避」をしてもらいます。
ハウスダストを原因とする場合、小まめな掃除・洗濯、換気、ペットを外で飼うといった回避が有効です。
花粉を原因とする場合には、マスク・花粉用メガネの着用、花粉の飛散が多い日には外出を控える、帰宅時には玄関の外で上着の花粉を掃うといった回避が有効です。

点鼻薬・内服治療

点鼻薬・内服治療アレルギー物質の回避に努めながら、まずは副作用の少ない点鼻薬を使用します。
十分な効果が得られない場合には、抗アレルギー薬の内服治療を行います。

舌下免疫療法・レーザー治療

 舌下免疫療法

スギ・ダニを原因とするアレルギー性鼻炎に対しては、舌下免疫療法も選択肢の一つです。
エキスを舌の裏に投与し、少し待ってから飲み込むだけの療法です。頻繁な通院が必要なく、完全に症状を抑えられなくとも、内服薬の量を減らせる可能性が高くなります。
ただし、エキスは毎日服用する必要があります。また、スギ花粉によるアレルギーの場合でも、一年中服用を続けなければなりません。治療期間は、およそ3年です。それ以降の治療が不要になることもありますが、すべての方がその結果を得られるとは限りません。
内服薬や手術をなるべく避けたい、体質から改善していきたい、という方にお勧めです。

レーザー治療(鼻腔粘膜焼灼術)

レーザー治療(鼻腔粘膜焼灼術)麻酔液をしみこませた脱脂綿を鼻に挿入する「浸潤麻酔」をした後、炭酸ガスレーザーを当てて、鼻腔粘膜を凝固させる治療です。痛み、出血もほとんどありません。特に鼻詰まりに高い効果が期待できます。
多くの方が、1〜3回の治療でその効果を実感されています。
妊娠中や授乳中で内服ができない方、15歳以上のお子さまでも受けていただけます。

粘膜下下鼻甲介骨切除術・後鼻神経切断術

舌下免疫療法やレーザー治療で十分な効果が得られない場合には、粘膜下下甲介骨切除術後鼻神経切断術を行います。
粘膜下下甲介骨切除術は、下甲介粘膜の下にある骨を除去することで鼻腔を拡大する手術です。鼻詰まりに高い効果が期待できます。
後鼻神経切断術では、下甲介の奥側にある神経(後鼻神経)のうち数本を選定して切断します。アレルギー物質への過剰反応の抑制が期待できます。
ほとんどの場合、粘膜下下甲介骨切除術は後鼻神経切断術とセットで行われます。アレルギー性鼻炎の治療における、最後の手段とも言える手術です。

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